ついこの前まで、立っているだけで汗が吹き出してくる暑さだったのに、今はすっかり秋風が吹いて、朝も涼しさで目が覚めるようになりました。
バイクで遠出するにはとてもいい季節ですね。。。
そういえば先日免許証の更新に行って参りました。
学生の時に取得した普通自動車免許…
それ以来全くと言っていい程運転していませんから、ゴールド免許です。
(手続きは早くて楽でした)
さてさてバイク日記の続きを進めないと。

それでは二輪の免許はどうなったかといいますと…
1段階の始めでは、教習官を悩ます問題児だった私ですが、ひとつひとつ難題をクリアしてからというもの、気持ちも強くなり、わりとスムーズに教習課程は進みましていよいよ卒業検定を迎えるまでになりました。
(いや〜ここまで長かった…)
しかし卒業検定では、的確な操作と安全確認動作が伴う運転に、その日その場で告げられるコースの指定があります。
二輪車は検定も教習所の中で行われるので、一般道を走る事はありません。
何度となく回っているコースでも、教習官により走るコースが違っていたので混乱してしまうのです。
記憶をリセットして検定の為の2種類のコースを覚えなくてはいけません。
今まで時々出し忘れていたウィンカーも決められたポイントで出さなくてはなりません。
コース地図に矢印で経路を書き出し、それぞれのポイントで行う動作やシフトチェンジ、速度などを書き込んで指でたどります。
ある時は椅子を反対にしてバイクに見立て、ある時はマネージャを後ろ手にしてバイクに見立て、ある時は電車の中でひとり…
≪後方確認…スタンドはずす…またがる…ミラーを合わせてエンジンかける…右ウィンカー出して、ローにして後方確認…発進…二速…一時停止…左後方確認…右折……≫
目をつむり、声に出して歌の様に何回も繰り返しイメージトレーニングしました。
はたから見ると、大の大人がライダーごっこをしてブツブツ呟いているという、かなり怪しい姿だったと思います。
そして本番の日。。。
コースはどちらを指定されても完璧。
平均台走行もスラロームもこれまで時間内に順調に通過してきました。
でも…
私、舞台でも初日は力が入り過ぎて、とんでもない失敗をしてしまう事があります。
(後で必要な小道具を違う所に片づけてしまったり…)
普通自動車の卒業検定で、助手席の試験官に先にブレーキを踏まれてしまった嫌な記憶までよみがえりました。
『今回は慎重にいけば大丈夫。走ってるのは私一人』
コースが分からなくなったら後ろの試験官に聞いても良いらしいし…
順番を待つ間、緊張で強張る私の顔を、マネージャがアップで写真に収めます。
すごい恐い顔してると思う…
いよいよ順番が来ました。
年配の優しそうな試験官。
『よかった〜〜(^◇^)』
一気に緊張がほぐれた様な気がしました。
順調な滑り出しです。
最初の難関、S字カーブに入るまでの左折も大周りする事無く(あまり大きく回ると減点対象になります)、狭いクランクの中で、シフトチェンジからウィンカーの忙しい切り替えもスムーズに、脱輪したり、コーンに当たる事無く切り抜けました。
(小さい手でこの一連の操作と制御は結構大変なのです)
この後は今までの自分に取って、それ程難しいものは無いようにも思えました。
しかし…急制動(停止から3速にチェンジして40キロまで加速をし、決められた場所でブレーキをかけ、決められた場所までに止まる動作)での事。。。
3速に入れてスロットルを回しているのに、なかなか40kmまで上がってくれない。
『まだ? まだ…?』
メーターの針が全然動いていないように感じました。
メーターも確認しなくちゃいけないし、急制動区間開始位置を示すパイロンも確認しなくちゃいけないし、そうこうしているうちにすぐにパイロンが目の前に…
なんとかブレーキは間に合ったと感じたのですが。。。
『あっ!』という間に私の体は宙に舞いアスファルトの上にポンっと。。。
バイクはその場にガシャーンと。。。
試験官が慌てて駆けつけ、
「大丈夫か? 怪我無いか?」と…
何が起こったか一瞬分からなかった私は、心配されたらいけないと思って、満面の笑顔で
「ハイ!大丈夫ですっ!」
と言って飛び起き、バイクを起こしました。
「……う、うん。。。じゃ…先に進めて良いよ。。。」
私のあまりにもの笑顔に気圧されるように試験官はうながしてくれました。
本来なら試験中止になるところだったのに最後までコースを走らせてくれたのです。
試験が終わって結果を呼び出されるまで、愚かにも一縷の望みを抱いていた私ですが、そんな甘い訳ありません。
試験官に個室に呼び出されると、最初にすごく心配されましたが、
「あんな見事なコケ方見たのは久しぶりですよ」
と笑われました。(打ち身も、傷もありませんでした)
「でも何キロ出ていたか分かりますか?」
「なかなか40キロまで出なくて出なくて…」
「70キロ以上出ていましたよ。
そこへ急ブレーキかけたから、タイヤがロックしてしまったんですね。
本当に危険ですから気をつけて下さいね。
今までちゃんと出来ていたのにね…」
『ウソ!だってメーターが30キロから全然上がってくれなくて…』
そんな訳は無いんです。
何を言っても後のまつり…つまりは落第。。。
そうです。
ここからまた私の試練の日々は始まるのです。